7.スゲ込の加工
写真は既にスゲ込部分を削った後の写真ですが、青いテープを巻いた部分まで、手元の竹を差し込みます。
従って、
手元上が所定の位置に入る様に削ります。
上の写真が納まった状態です。 これでスゲ込部分の内径・外径合わせはOKです。
これが出来たら、補強に巻いた凧糸を外し手元の竹の外径の整形を行います。
現状の手元の竹の厚さを計測すると、
上の写真で判るように、今この竹の厚さは約2㎜あります。 この外側をヤスリで斜めに削っていきます。
先ほどの物が、上の写真のように厚さ1㎜以下になりました。 この部分は出来るだけ薄くした方がシャープで綺麗に見えますので、1㎜以下に削るようにしてください。
スゲ口先端部分は、この状態では全く強度が有りません。 たとえこれが1㎜以上あったとしても、強度的にはさほど変わりは有りません。 強度を出すためにこの部分は絹糸を巻き漆を塗る事で実用に耐えられる強度に上げるのです。 従いましてここではあくまで美しさを優先します。
但し、削る時に力を入れ過ぎると竹が潰れて割れてしまいますので、その点には注意してください。 内側に内径に合う竹を入れてから削っている方もいますが、慣れるまではその方が良いかと思います。
上記写真で完成です。
削り・整形が完了したら、絹糸を巻いた時に糸がずれないように(食付きが良い様)、横方向に荒い紙やすり#100程度で竹の表面に傷をつけて完了です。 写真横方向にヤスリ目が入っているのが判るでしょうか?